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エコという名のエゴ [国際]

250411.jpgNEWSWEEK日本語版

こんな人におすすめ
●社会人としての素養を見につけたい人
●国際情勢に興味があり、今後の市場動向を占っていきたい人
●体系的に学問をみにつけており、知識によって視野を広げたい人
●先端的な事業分野に目を向けたい人


どんな本なの
1933年以来アメリカで発刊を続けている国際金融・経済を中心とした情報誌。
見えざるテーマとして米国批判を描いているものの、エコを中心とする最先端事業分野をはじめ、中東・アジアをはじめとする国際情勢・サブプライム以降の富裕層と一般消費層のライフスタイルの差異、マスコミやポピュリズム批判なども織り込まれており、多角的な見地から世界の動向を窺うことができる。







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「弱み」というポジション [経営]

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

  • 作者: レイ・A. クロック
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本

 

こんな人におすすめ

 ●まだ誰もやったことのない新規の事業に挑戦したい人
 ●何度失敗しても再び這い上がろうとする人
 ●大きな問題の渦中にある人
 ●多角的な視点を身につけたい人

 

どんな本なの?

ハンバーガーチェーン店マクドナルドの創業者 レイ・クロックの自伝。元々、セールスマンだったレイはある日、マクドナルド兄弟の経営するハンバーガー店と出会う。彼は兄弟の作り上げた効率的な生産管理体制と、そこから生み出される安価で高品質のハンバーガーに魅了され、ハンバーガー店「マクドナルド」のフランチャイズ化を提案する。

アメリカの過酷な競争社会の中で、幾度もの挫折、裏切り、失敗を繰り返しながらも、そのたびに、持ち前の誠実さと卓越した経営手法を駆使してさらなる事業の拡大へと取り組む、60年代のアメリカン・ドリームスを経営的視点から語った作品。

 

読みトク!本書のポイント

ハンバーガーチェーン店として知らない者はいないマクドナルド。創業者であるレイ・クロックはベンチャー気質の経営者として事業の発展をするに際し、多くの困難に出会い、失敗し、そしてそれを乗り越えてきている。いかなる苦境に陥っても決してめげないレイの考え方をまとめてみた。

 

1. 情報のアンテナを常に張っておく。ひっかかったらすぐに調べ、行動する

新規に事業を起こすにはイメージやビジョンは無論、卓越した行動力と誰にも頼らない 自立心が大事。

2. クライアントの態度を見て、自分の対応も柔軟に変化させる

いかに良い品であってもクライアントが興味を抱かなければ意味がない。目的を定めながらも相手のニーズにもフレキシブルに対応してゆくことが大切。

3. 代替品の脅威を常に念頭に置く

市場の突然の変化により、今まであったものが使用できなくなる。そうなると顧客が満足する代替品が市場を席巻する。第2、第3の品物を考えておくことは大切。

4. 最初に売るのは自分自身

商品の説明を聞く前に、顧客はこちらという人間を見てくる。言葉遣い、態度、物腰、服装など、さまざまな面に気を配っておくこと。

5. リターンを考える

何を行うことで、どのような反応を引き出すのか、常に先を読んで考える。

6. 誠実に、しかし徹底して競合と戦う

悪意をもって相手を貶めることはビジネスの本分からかけ離れ、最終的には凋落する。


7. 他人に何かを任せた以上、口出しはしない

他人に仕事を任せた上に、あれこれ細かく口出しをすると相手の信頼を損なう。ワンマンは結果的にはあまり利益に結びつかない。


8. 基本的な規則を大事にする

事業の発展に伴い、経営理念も手法も変化してゆくことがある。原理原則を一貫して守ることが大事。

9. 中身を充実させること

広告宣伝は大切なものだが、中身がまず本物でなければ何の意味もない。

10.失敗があって当然

大きな成功を得るには、同じだけのリスクを負わねばならない。失敗は当然のこと。大切なのは失敗からいかに学べるかである。

 

 

本書のここがおすすめ!


「表に出すもの、隠すべきもの」とは本書において触れられている一文であるが、競争著しい市場において新規参入してゆくためには「表に出すもの」と「隠すべきもの」をきちんと自覚しておかねばならない。「表に出すもの」とは即ち、強みだ。

本書は創業者自身の視点として、マクドナルドの強みである「管理システム」と「店舗」の2点を大きくクローズアップし、その価値を高めるために東奔西走を繰り返してゆく。顧客への品出しや搬出経路に至るまで徹底的に調べ上げるその情熱と、顧客からの視点を取り入れる発想の柔軟さはまさにベンチャーそのものである。

あらゆるリスクを背負いながらもひたむきに店舗の開拓をしてゆくその姿は読者を惹きつけて止まない。同時に巻末に記載されたベンチャーの雄であるソフトバンクの孫氏やユニクロの柳井氏、二人の言葉も参考にしながら、本書において触れられていない「隠すべきもの」についても目を向けてゆくことで、別の視点を浮き上がらせる切り口を身につけることも可能だろう。

 

本書はこちらからご購入が可能です。

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

  • 作者: レイ・A. クロック
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本

 


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対決力。 [経営]

質問する力 (文春文庫)

質問する力 (文春文庫)

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/03/10
  • メディア: 文庫
質問する力

質問する力

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: 単行本

こんな人におすすめ

●今後、自分の将来に漠然とした不安を抱いている人
●夢や目標を持っている人
●思考力を高めたい人
●経営学・経済学の素養があり、指導的な立場につきたい人

 


どんな本なの?

自己責任の名の下に、国家すらもが国民を欺こうとする現代。我々が今後生き抜いていくためには、常に疑問を抱え、質問をすることによって本質を見抜く能力が必要である。本書では、世界的に著名な経営コンサルタント 大前研一氏が、バブル期の地価下落に始まり、アジア圏、IT、国際情勢、北朝鮮、年金、インフラ、教育に至るまで、さまざまなテーマを元に疑問を提起。問題点を指摘した後、解決策に至るまでの考え方を提示してゆく。<more/>

 

読みトキ! 人生を変える本書のポイント

名だたる大企業の窮地を救い、政財界の大物からの相談もひっきりなしに訪れている大前氏。知識を経験によって消化し、説得力のある言葉で解説を加えている本書において、現状を切り抜けるための考え方のポイントをまとめてみた。

1. 前提を疑う

権威や権力を鵜呑みにしない。場合によっては一見して良いものに思える提案すらも、そもそもの前提が正しいのかを考え、その上で意思決定を行う。

2.相手の動機を考える

問題は機械的に生じているのではない。多くの人間のニーズが入り混じった結果起こるものだ。そのため、問題を解決するには相手の動機、立場、背景、目的なども考案し、場合によっては、それを受け入れた上で解決策を構築してあげる視野の広さも重要。

3. 質問は根本から

質問には順序がある。極力本質に迫るところから質問は行っていくべき。

4. 分からないことは素直に聞く

自身の立場に固執する人ほど質問ができない。事実を知っているのは現場の人間なのだから素直に質問をしていこう。

5. 質問は構造を見るために行う

むやみやたらと質問してもキリがない。場合によってはピントがずれてしまうこともある。質問の目的は事象の構造を把握し、問題点を特定するためにある。

6. 問題点の構造を見る

問題点を指摘したとしても、それで相手が納得しなければ意味がない。説得力をもたせるには「問題点と思しきそれは何なのか、どのようなからくりになっているのか」に至るまで、問題点そのものを構造化してゆくことが大切。

7. 問題の焦点をさらに細分化する

例えば北朝鮮は核爆弾を有し、ミサイルを有している。しかし核をミサイルに搭載した上、それを日本本土に正確に飛ばし、さらに核爆発を起こす技術力はまだ北朝鮮には存在しない。(2003年時点)

8. 仮説を持つ

問題点を見つけるには、まず仮説を立てねばならない。仮説はさまざまな切り口を考えつつ、周囲の事象から構築してゆく。

9. 質問には論理が重要

仮説を立て、問題点を特定するためには、脳内でピラミッドストラクチャーを用い、図面化しながら質問をしてゆく。


10. 発想の出発点を考える

自分の発想そのものもまず疑ってみる。発想の向きがずれるとピントがずれて問題点から遠くかけはなれてゆく。

 

本書のここがおすすめ!

ある問題が発生した場合、過去を振り返ってみると、そこには似通った事例が存在することが多い。問題の本質が同じだからだ。

本書はいわゆるハウトゥ本ではなく、さまざまな角度から国内外の情勢について語ったものだが、各テーマは全て問題解決のセオリーに則って述べられており、また疑問点に関する理由づけも読者の納得がいくまで徹底されている。

無論、目的意識を持たずに読み進めてゆくならば、経営や経済をベースにした雑学の寄せ集めに過ぎないが、何かを達成したい、もしくは今起こっている問題を切り抜けたいと思っている方には「考えるための考え方」を学ぶ上での大きなサポートとなるだろう。

 

以下からご購入が可能です。

質問する力 (文春文庫)

質問する力 (文春文庫)

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/03/10
  • メディア: 文庫
質問する力

質問する力

  • 作者: 大前 研一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2003/02/26
  • メディア: 単行本

 


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仏、地獄を歩む [宗教・道徳]

 ●生老病死など、人生の深さに出遭った
 ●進学・就職・結婚など、これからあらたな環境に身を乗り出てゆく
 ●人間関係で悩んでいる
 ●今後、人生にさらなる充実を求めてゆきたい

 

どんな本なの?

比叡山には三つの地獄があると言う。浄土院の掃除地獄、横川の看経地獄、そして本書のテーマである回峰地獄(千日回峰行)である。

千日回峰行は、比叡山の霧深い山中を千日かけて歩み続ける。さらに700日の回峰を終えると同時に「堂入り」と呼ばれる佳境にさしかかる。不動明王のお堂にこもり、九日間もの間、飲まず、食わず、眠らず、一心不乱にお経を唱え続けるのである。万が一にも行に失敗した場合、自害しなければならない。この国内で最も厳しく、かつ世界的にも稀有な荒行である千日回峰の目的は、肉体的・精神的にも人間としての限界をさらに超え、仏と一体化することだ。

本書では、この千日回峰を満行した大阿闍梨 光永覚道氏が、回峰行について語る。

 

読みトキ! 人生を変える本書のポイント

想像を絶する荒行を経た後、大僧正として何千何万もの信徒を導いている光永氏。絶望のきわに立たされ、何とか現在の苦境から脱出する言葉をいただこうと、彼の元を訪れる人びとも後を絶やさない。そんな人びとを救い続ける光永氏の言葉を人生を変えるポイントとしてまとめてみた。 <more/>

1. 運命は変えられる

人には生まれながらに背負っているものがある。しかし工夫と努力によって運命は変えられる。その手段は欠点を直すのではなく、長所を伸ばしてゆくことにある。

2. まずかたちをつくる

外見をつくらないことには中身はいつまでたってもできてこない。中身ができてこないうちは外見を整えることで、中身ができてくる場合もある。

3. 基本を知らずに応用をしてはいけない

基本がわからずに応用ばかりを行っているとそのうち基本を忘れてしまう。基本をきちんと固めてから応用に移らねばならない。

4. 環境を整える

志は大事。しかし自分が何かを成したいときにはまず環境を整える。さらに与えられた環境ではなく、自分から厳しい環境に追い込むことで志そのものを楽しむことができる。

5. 欲望をコントロールする

欲望は否定するものではなく、コントロールするもの。これを突き詰めてゆくと、病気で義務を果たせなかったり、けがをして時間に遅れてしまうことすら自分の都合である ことに思い当たる。

6. 前行と正行

必ず果たさねばならない義務がやがて来る場合、前倒しして少しずつ自分でコントロールしていくことが大事。やがてそのときがきて、処理しきれなくなることもある。


7. 感謝の心を持つ

人間とは「人のあいだ」と書く。さまざまなかかわりの中で自分は生かされているのであって、生きているのではなく生かされている、という気持ちになると色々と楽になる。


8. 常に目的を持つ

目的があって初めて道はできる。目的がないと、今現在の自分の足元も定まらない。
 

9 周囲はすべて己の鏡

人に何かを求める前に、自分に何ができるのか、まずよく考えて実践してみる。返ってきたものは、長い人生のスパンで見れば、それは自己管理の問題に過ぎない。

10. 徳を積む

ご先祖様に感謝をし、大切にしよう。そうやって徳を積んでいけば、本当に困ったとき、ご先祖様が積んできた徳の歯車が回り出し、あなたを救う奇蹟が起こることもある。

 

本書のここがおすすめ!


光永氏の言葉に「夜と朝が入れ替わるとき、時間が静止する」との趣旨の文言がある。夜が朝に変わる直前、森も人も、すべてが静止し、そしてスパッと朝に切り替わるのだそうだ。

運命もきっとこのようなものだろう。徐々に変わるのではなく、ある瞬間にスパッと入れ替わる。だが、その入れ替わりの直前、希望の流れを見出せず、静止した闇の中で、分水嶺に立ち尽くしているすべての人に、本書は進むべき明確な指針を与えてくれる。

本書は天台宗の大僧正による修行がテーマだが、光永氏の話は決して宗教臭くない。宗教については、氏自身、本書の中で「どのような宗教でもいい。家庭を壊さず、心に安心を与えてくれる信仰を持つことが大事」と述べるに留まり、むしろ良質の経営哲学のような、説得力に富んだ「ものの考え方」を普遍的に示唆する書籍である。

 

以下からご購入が可能です。

 


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